バイト代から払った税金が返ってくる場合があると聞いたのですが、本当ですか?

バイト代から払った税金が返ってくる場合があると聞いたのですが、本当ですか?

バイトでも関係のある確定申告

毎年、2月ころになるとニュースでも確定申告が多く取り上げられています。
学生はバイトだから確定申告は関係ないと思いがちです。
しかし、実際には学生でもバイトでも確定申告は関係があります。

アルバイトでも確定申告の手続きをすることによって払いすぎた税金を還付してもらうことが可能です。
そのためきちんと手続きをしていないと損をする可能性がありますから注意しましょう。

確定申告の仕組み

バイトの給与が振り込まれた際、時給と勤務時間を計算した給与と実際の金額が違うことがあります。
手取りのバイト代は所得税が引かれていることが多く、これが給与が低くなる原因です。
源泉徴収といわれるものがこれにあたります。

確定申告は1年間に働いた給与の総額と仮払いの所得税、それ以外の税金の対象外になる控除を正しい金額に計算しなおすものです。
そのため払いすぎた税金が戻ってくることもありますし、不足分を支払うこともあります。

確定申告をすべき場合としなくてもいい場合

確定申告は誰もがしなければならないわけではありません。
年末調整というものが会社で行われている場合には確定申告と同じように払いすぎた税金の還付がすでに受けられています。

年末調整がない人や勤め先が複数あり給与を複数の場所からもらっている人などは確定申告をすることが必要です。
源泉徴収票を確認した際、給与所得所得控除後の金額という欄が空欄になっており、なおかつ源泉徴収税額に数字が入っているという人は還付の対象になる可能性がありますから確認をしておきましょう。

年間の給与合計によっては還付が期待される

年収が103万円以下の人、学生のアルバイトで勤労学生控除申請をしている場合には130万円以下の人は税金が還付される可能性が高いです。
ただ、勤労学生も年収が103万円を超えると扶養家族から外れてしまいます。
そのため親など扶養をしている人の税金が高くなるので注意をしましょう。

所得税がかかることなく、なおかつ親に負担をかけることなく働くことができる金額としては年収103万円です。
毎月の給与は8万5千円ほどに抑えておくと103万円を超えることなく働くことができます。

確定申告の方法

確定申告をしたいと思ってもどうやってすればいいかわからない人が多いです。
自宅にパソコンとプリンター、職場でもらった源泉徴収票があれば国税庁の確定申告ページに必要事項を入力していくだけで簡単に書類の作成ができます。

確定申告の作業ではあまり普段使わないような専門用語も多く出てきますが、入力が必要なところのみ確認して入力作業をすればいいのでそこまで難しくありません。
書類の作成ができたら税務署に届け出て、一か月から一か月半ほど待てば還付が受けられます。
3月に入ると混雑をするので2月までに作業を済ませておくと還付が早いですし、不明点の質問をしたいという場合も税務署も比較的すいていて質問がしやすいです。