バイト代が計算より少ない

まずは再計算してみよう

バイト代を受け取った時、自身が考えていた金額よりも少ないという事態は起こりかねません。
多くの場合、給料日には給料明細が発行され税金や社会保険料がいくら轢かれているのかという具体的な金額を確認できます。
それでも計算よりも少ないという場合には、どうすれば良いのでしょうか?

まず最初にすることは、再計算です。
実際に働いた労働時間が正しいかどうかを再確認してみてください。
その際、休憩時間を差し引いているかどうかを確認するとともに、時間外勤務や深夜勤務の計算が間違っていないかをチェックしましょう。

休憩時間は1日当たりの労働時間に応じて自動的に発生します。
基本的にこの時間は時給は発生しないので、バイト代の計算では差し引く必要があるでしょう。
時間外勤務に関しては、1日8時間以上もしくは週の労働40時間を超えた場合には、時給が25%もしくは50%上乗せされます。
25%か50%かはバイト先が決められるわけではなく、法律で定められており、1か月の残業時間が60時間以内なら上乗せ分は25%、60時間以上なら50%が上乗せと規定されています。

上司へ相談すれば解決できる?

自身で再計算したけれどバイト代が合わない、少ないという場合には、バイト先の上司へ相談しましょう。
その際、相手を責める態度ではなく、自分が間違っているかもしれないので教えてほしいというスタンスで臨むのがポイントです。
間違った計算方法をしている可能性は十分に考えられますし、もしかしたらあっさり解決できる勘違いという可能性もあるでしょう。

上司へ相談するタイミングですが、できれば相手がそれほど忙しくはないタイミングを見計らって相談しましょう。
忙しい時に相談しても「忙しいから後にして」と言われたまま忘れられてしまったり、何度も相談するのは気が引けるために最終的にあきらめる事態にもなりかねません。
そうならないために、休憩時間を終えた直後とか終業時間の間際など、忙しくないだろうなと思えるタイミングで相談するのがベストです。

賃金を請求する権利について

もしも職場がバイト代の計算を間違えていた場合、賃金未払いが発生していることになります。
これは、労働者が請求すれば全額を支払わなければいけません。
しかし、賃金を請求する権利には2年間という時効があります。
そのため、クヨクヨ考えながら2年が経過してしまうと、請求しても時効という理由で払ってもらえない可能性が出てしまいます。
そうならないために、バイト代の未払いや金額の間違いを見つけたらできるだけ早い段階で相談し、もしもバイト先側の間違いなら速やかに訂正してもらうのがおすすめです。