バイトにかかる税金について知っておこう

学生であっても納税が必要になる?

高校生や大学生の中には、学業の合間を縫ってお小遣いや生活費、学費などを稼ぐためにアルバイトをしている人も多いものです。
こうしたアルバイトでも、果たして税金はかかるのでしょうか?
実際に、大学生として昼間は勉強をしながら、夕方から飲食店でバイトをしているAさんに聞いてみました。

A.大学に入ってからすぐ、キャンパスから近い場所にある飲食店で働き始めました。
親元を出て大学に入ってアパート住まいをするようになったので、仕送りだけでは足らず、生活費も含めていろいろな費用を自分で稼ぐ必要があったからです。

最初は大学の勉強や新しい生活に慣れるために、それほどシフトには入っていませんでした。
月に5,6万円稼げばいいかなという感じでした。
そのため、最初の1年は特に税金を納めた記憶はありません。

でも、2年目になっていろいろなことに慣れてきたので、バイトの量を増やすことにしました。
親にもできるだけ負担をかけたくないという思いもあったので、月に10万円ちょっとくらい稼げるよう平日の夕方以降と土日にも入るようになりました。
すると、毎回のバイトの給料から税金が引かれるようになりました。

計算してみると、かなり大雑把ですが1年で10万以上は税金として引かれていたように思います。
これは学生だからということは関係なく、一定上の金額を稼ぐようになったら、誰でも税金は納める必要があるからです。

住民税とは?

実際に納めた税金の内訳を見てみると、住民税という項目があります。
これは、自分が住んでいる自治体に対して納める税金です。
具体的には、都道府県民税にプラスして市町村民税を支払うことになります。

こうした税は何に使われているかを調べてみたら、家庭ごみの処理費用や県道などの整備、医療福祉などに使われているということでした。
私たちの生活に必要な税金ということで納得しました。
住民税が発生するのは、所得が100万円を超えてからでした。
話に聞くところだと、自治体によっては93万円くらいから発生することもあるとのことです。

所得税とは?

もう一つの税金は所得税です。
これは、国に納める税金で、バイトであっても収入が発生したらその額に応じて納めないといけないものとなります。
住民税は自治体によって税額が変わってくることもありますが、所得税は国税なので全国で変わらないことになります。
年間で103万円以上の所得があるとかかってくるということです。

ただ、大学生の場合は「勤労学生控除」という制度が適用されて、130万円オーバーで初めて課税対象となります。
1年目はそこまで稼いでいなかったので税金が発生しませんでしたが、2年目からは130万円を超えてしまったので、納税することになったわけです。