バイト代が最低賃金より低かったらどうなる?

最低賃金制度とは?

アルバイトの給料は普通時給で支払われ、仕事内容や会社、勤務時間帯によって変わってきます。
中には、一般の人と学生の時給を分けているお店もあります。
ここで覚えておきたいのが、最低賃金制度というものです。
これがどんな制度なのか、どんな時に意識するのかを、大学3年生のBさんに聞いてみました。

A.私はバイト先を探すときに、いつも提示されている時給と最低賃金を比較するようにしています。
そうすれば、それなりに割の良い仕事なのか、あまり良くないバイトなのかを判断できるからです。
この最低賃金制度というのは、国が雇い主に対して、これ以上の賃金を従業員に支払わないといけないと定めたものです。
特に正社員やアルバイトなどの雇用形態には関係なく、誰にでも適用されるものです。

この最低賃金は基本的に、都道府県によって異なる金額が設定されています。
やはり、それぞれの地域で経済規模や生活費として必要な額が違うからです。
私が住んでいる県は比較的経済圏が多いので、周りの県よりも最低賃金が高めに設定されています。

また、最低賃金制度では、特定最低賃金というものもあるようです。
これは地域ごとに特定の仕事について、通常の最低賃金とは異なる金額が設定されているものです。
たとえば自動車や機械メーカーが多い愛知県は輸送用機械器具製造業で、北海道では乳製品製造業で別個に最低賃金が定められています。
私は飲食店でバイトをしているので、この制度は関係がないようです。

最低賃金の計算方法について

最低賃金制度では、その額は時給で指定されています。
私のようなアルバイトの場合は、もともと時給で契約をしていますので、最低賃金が提示された時給よりも高いことを確認すれば問題ないかと思います。

一方で、日給で給料をもらう場合は、時給換算にしないといけません。
日給額を1日あたりの所定労働時間で割ったものが、時給となります。
月給の場合は、月給を1カ月間の平均所定労働時間で割ったものが時給となります。
ここで注意したいのは、月給の場合基本給だけでなく、いろいろな手当が含まれることもあるので手当も月給に含めるべきということです。

時給が最低賃金を下回っていたらどうしたらいい?

私はそんなことはありませんが、もし時給が最低賃金以下だとしたら、会社は法律違反をしていることになります。
そのため、すぐに会社に言って時給を最低賃金以上にしてもらうように請求すべきです。
といっても、実際にはなかなかバイトの身だと言い出しづらいものです。

また、言っても無視されてしまうこともあります。
そんな時は、役所の労働についての相談窓口や労働相談センターに行って話してみるといいです。