バイト中にチップをもらっていいの?

そもそもチップとは?

日本ではほぼチップをもらうという習慣がないので、バイト先でいきなりお客様からチップをあげると言われて、お金を手渡されると困ってしまうこともあります。
素直に受け取ったらいいものなのか、もらってから後でなにか面倒なトラブルにならないのかと不安に思ってしまうかもしれません。
そこで、観光ホテルでアルバイトをしている大学生のCさんに聞いてみました。

A.私はホテルで受付の仕事をしたり、たまにスタッフの都合が付かないと食事の時間にホールの仕事をすることがあります。
コロナ禍が開けて海外からのお客様がたくさんホテルに泊まるようになり、ちょくちょくチップをくださる方がいます。
日本人ではあまりないですが、たまに「取っておきな」言ってくださる方もいます。

そもそもチップとはサービスに対していわば感謝の気持ちで、料金とは別に対応してくれたスタッフに渡すものです。
そのため、チップというのはお店に対して支払うものではなく、個人に対して渡すのが基本となります。
海外では固定給が少なく、チップが主な収入源となっているケースもあります。
それだけに、チップを渡すというのは非常に重要な文化となっているわけです。

基本的にはそのままもらっても問題なし

このように、チップというのはスタッフに対する感謝の気持ちですので、原則としてそのままもらっても問題がないものです。
私の仕事場でも、チップに関してはホテル側では特にチェックしたり細かなルールを設けたりせず、それぞれの判断に任せてくれています。
そのため、チップをもらったからといって上司に伝える必要もありませんし、当然チップをアルバイト先に提出することもありません。

職場での扱いを確認しておいたほうが安心

これが基本なのですが、最近アルバイトをスタートした職場であれば、上司に確認するのがベストだと思います。
やはり、それぞれの職場で方針が変わってくるからです。
お店やホテルとして、チップそのものをお客様から受け取らないというルールを決めているところもあります。
実際に私の友人が勤めている飲食店でも、金銭上のトラブルになることがあるのでチップは受け取らないようにと上司から指示されたと言っていました。

一方で、チップをもらったらお店に渡して売り上げに計上する、というルールにしているところもあります。
それは、チップがそのスタッフ個人というよりも従業員の皆に対するものだからという考え方があるからです。
海外の飲食店の場合はテーブルごとに明確に担当者が決まっていますが、日本は近くにいるスタッフが対応するケースが多いので、個人へのチップという考えはなじまないと見ることも関係しています。
こうした違いがそれぞれの会社であるので、トラブルを避けるためにも事前に確認しておくと安心です。